鳥類のメガバクテリア(AGY)について

通称、メガバクテリア または AGY(Avian Gastric Yeast) は鳥類の胃に感染する真菌である

正式名称 Macrorhabdus ornithogaster
NCBI Taxonomy ID: 349299

感染する鳥種

セキセイインコなどのインコ、オウムをはじめ、カナリアなどのフィンチ類やニワトリ、ダチョウ、ウズラなどほとんどの鳥類が感染する

検査法

糞便顕微鏡検査またはPCR法遺伝子検査
一般的に顕微鏡による糞便直接塗抹で確認する

治療

●アムホテリシン B (10-15 mg/kg PO q12h)
●フルコナゾール(6.7~13.3mg/kg/ PO)
●ミカファンギンナトリウム(皮下注射 18~ 55mg/kg/1shot,1~ 2 回/週)

※1

予後

早期発見、治療(生後6カ月程度以内)であれば予後は非常に良い
発見、治療が遅れると胃に不可逆的な損傷を与え、慢性的な胃炎、消化不良などが起き、慢性消耗によって死に至ることもある

参考文献

※1 平野郷子、眞田靖幸.一動物病院におけるセキセイインコのマクロラブダス症の臨床疫学調査.日獣会誌72.157-161.2019